歯科に関するトピックを紹介します

歯の根っこの治療ってどんなことするの?2

削りとって拡大した根管から病巣の膿を排出させたり、薬を詰めたりして根管の無菌化をはかります。

 

根管内がかなり良い条件の場合を除いて、即時に根管へ充填剤を詰めることはしません。
まず根管内を無菌化するための薬を入れて、処置するために削った歯の穴の入り口付近を仮の詰め物で蓋をして、無菌化されるまでの1~2週間程度様子を見ます。

 

無菌化を完了した段階で、ガタパーチャと呼ばれる充填剤に薬をまぶしたものを根管内の必要な部分まで緊密に充填(詰める)します。
ただし、病変の悪化状態や歯根のダメージによっては、処置に数か月要する場合もあります。

 

歯の根っこの治療は複雑で目で見て確認できない処置なので、どうしても不確定要素が存在します。
いくら慎重に処置しても歯の神経に取り残しがでたり、充填剤の充填(薬の詰め込み)がうまくいかない場合もあります。

その場合、ごくわずかに残っていた最近が活性化して痛みや不快な症状が再発することもあります。
このような場合は早めに担当の歯科医に診てもらうことを薦めます。
症状によってはやりなおすことになるかも知れませんが、噛み合わせなどの違う原因で歯根が割れてしまった可能性もあります。
その場合は残念ながら歯を抜かなくてはならないかもしれません。

 

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歯の根っこの治療ってどんなことするの?1

根管治療はまず神経が歯髄まで通っていた根っこのトンネル状の穴(根管)の内面を専用の器具で削り取りながら清掃・拡大します。

 

これを根管拡大といいます。このとき神経の取り残しなどがあると後々痛みに苦しめられることになります。根が1本の前歯と、根が1~4本ある奥歯とでは処置時間が異なります。

 

特に数根ある奥歯で、その根がさらに湾曲していたり、髪の毛のように細い根管だと小一時間、あるいはそれ以上の処置時間がかかってしまいます。

 

このように根管治療はとても慎重な手技を要求される神業的な処置なのです。

その割に保険診療内での評価が異常に低いので、まじめな歯科医にとってはジレンマに陥る治療と言っていいでしょう。
とにかく丁寧に処置をしてくれる先生は良い先生ということです。

 

この処置は根管内を目で見て確認できないので、根管が適切に清掃されて拡大されているかをX線写真で確認します。

現在はマイクロスコープ(内視鏡)を使用したり、根管拡大後にレーザーで除去したいものだけを蒸散(瞬間的に焼きとってしまうこと)したりする方法もあります。

 

根管を拡大する理由は、その後の根管充填剤(清掃した根管に詰める薬)を入りやすくするだけでなく、根管内や根の先端部までを無菌化する必要があるからです。

 

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虫歯にならない方法はあるの?

小さな虫歯の治療方法をみても、現在の歯科医療は従来型の歯科医療と比べて
おおきく変わってきています。そして歯科医院自体もあくまでも患者さんの立場に
立った歯科医療の提供というスタンスが備わってきました。

 

虫歯の発生は細菌感染といわれています。人が生まれた時は無菌状態なのですから、
これらの虫歯菌がどこから感染するのかというのが問題になってきますが、現在この
感染経路のほとんどは母子感染とされています。

 

1歳前後で離乳食に変わる頃に母親から感染しているケースが多いのです。
これらの時期にどれだけ虫歯菌が感染しているかで、その後の虫歯発生率に大きく
関与していると考えられています。

 

つまりこれらの感染経路を断ってしまえば虫歯になる確率は低くなることは確か
なのです。
実際に米国では、母親あるいは両親のお口の中(口腔内)を徹底的に衛生管理する
ことで、子供の虫歯発生率が軽減しています。しかし、そうはいっても環境によって
どこから虫歯菌が感染するかは分かりません。

 

特に小学校の低学年(7歳くらい)までは、親が責任を持って歯磨き(プラーク
コントロール)を補助してあげる必要があります。
厳しいようですが、子供の虫歯は親の責任です。虫歯にならない方法は、予防管理を
徹底する以外にないのです。

 

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