血液サラサラ効果を狙って健康のために黒酢を飲んでいる人がいますが、酢と同じくらいの酸が常に歯についていることになります。
ちなみに、黒酢を飲んでも歯が影響を受けないのは、すぐに流れてしまい歯に長時間ついていないからです。
酢と同じくらい強力な酸が、歯の表面についているのですから、歯を守る帽子の役割のエナメル質も傷がつきます。これが虫歯の第一歩です。
虫歯菌がエナメル質を溶かすことを「脱灰(だっかい)」といい、歯の表面が白くにごってきます。
しかし、エナメル質は知覚がないので、痛みやしみるといった自覚症状がないままに虫歯が進行します。これが「C1(カリエス1)」の段階で、虫歯菌を排除してフッ素などを塗っておくと自力で再生できます。
エナメル質の下にある象牙質は、エナメル質に比べる柔らかくなっています。虫歯が象牙質に至ると、より深く広い穴が空きます。
この状態になると、冷たいものや甘いものを食べるとしみるようになります。
象牙質には極細い象牙細管があり、その中を液体が通っていて、冷たいものが口の中に入ると象牙細管の中の液体が収縮し、温かいものが入ると液体が膨張することで温冷を感知しています。
また糖分と液体の浸透圧の差によって甘いものを感知するのでしみるようになります。この段階が「C2(カリエス2)」です。
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