最近は本当に虫歯の子供が減ってきています。
20年前は800人検査すると半分以上は虫歯でしたが、ここ何年かは100人にせいぜい2、3人と激減しました。お母さんが子供達に歯磨きを励行しているおかげでしょう。
21世紀を担う日本人は、デンタルIQが上がってきているようです。
ところで、どうして虫歯になるのでしょうか。
簡単に言えば、虫歯を引き起こす細菌が増殖して大量の酸を出すために、歯のエナメル質や象牙質が溶け出して歯を壊していきます。虫歯の正式な病名が、「う歯」(カリエス)と呼ばれるのは、この症状のためです。
このように、虫歯というのは細菌による感染症なのです。
歯を赤い染色剤で染めてみると、大半の人が真っ赤に染まります。とりわけ歯と歯の隙間と歯と歯茎の境目は赤い色が強く出ます。これは食べかすが染まっているわけではありません。
この赤い染料は、細菌がいるかどうかを検査する薬品です。この赤く染まった部分こそ、虫歯の原因となる細菌が生息していることを示しています。
人間の口の中には、300種とも500種ともいわれる細菌がいます。
赤ちゃんは産道を通って産まれますが、その際母親が体内に保有している細菌を受けついできます。胎児の時代に、胎盤を通して母親からもらうものもあります。それらの細菌はいい働きをするものも、悪さをする細菌も混在しており、常在菌として体内に留まりその人が死ぬまで生き続けます。
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