根管治療はまず神経が歯髄まで通っていた根っこのトンネル状の穴(根管)の内面を専用の器具で削り取りながら清掃・拡大します。
これを根管拡大といいます。このとき神経の取り残しなどがあると後々痛みに苦しめられることになります。根が1本の前歯と、根が1~4本ある奥歯とでは処置時間が異なります。
特に数根ある奥歯で、その根がさらに湾曲していたり、髪の毛のように細い根管だと小一時間、あるいはそれ以上の処置時間がかかってしまいます。
このように根管治療はとても慎重な手技を要求される神業的な処置なのです。
その割に保険診療内での評価が異常に低いので、まじめな歯科医にとってはジレンマに陥る治療と言っていいでしょう。
とにかく丁寧に処置をしてくれる先生は良い先生ということです。
この処置は根管内を目で見て確認できないので、根管が適切に清掃されて拡大されているかをX線写真で確認します。
現在はマイクロスコープ(内視鏡)を使用したり、根管拡大後にレーザーで除去したいものだけを蒸散(瞬間的に焼きとってしまうこと)したりする方法もあります。
根管を拡大する理由は、その後の根管充填剤(清掃した根管に詰める薬)を入りやすくするだけでなく、根管内や根の先端部までを無菌化する必要があるからです。
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