小さな虫歯の治療方法をみても、現在の歯科医療は従来型の歯科医療と比べて
おおきく変わってきています。そして歯科医院自体もあくまでも患者さんの立場に
立った歯科医療の提供というスタンスが備わってきました。
虫歯の発生は細菌感染といわれています。人が生まれた時は無菌状態なのですから、
これらの虫歯菌がどこから感染するのかというのが問題になってきますが、現在この
感染経路のほとんどは母子感染とされています。
1歳前後で離乳食に変わる頃に母親から感染しているケースが多いのです。
これらの時期にどれだけ虫歯菌が感染しているかで、その後の虫歯発生率に大きく
関与していると考えられています。
つまりこれらの感染経路を断ってしまえば虫歯になる確率は低くなることは確か
なのです。
実際に米国では、母親あるいは両親のお口の中(口腔内)を徹底的に衛生管理する
ことで、子供の虫歯発生率が軽減しています。しかし、そうはいっても環境によって
どこから虫歯菌が感染するかは分かりません。
特に小学校の低学年(7歳くらい)までは、親が責任を持って歯磨き(プラーク
コントロール)を補助してあげる必要があります。
厳しいようですが、子供の虫歯は親の責任です。虫歯にならない方法は、予防管理を
徹底する以外にないのです。
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